マレーシアでは、2018年9月より「SST(Sales and Service Tax:売上税・サービス税)」制度が導入されています。これは、従来のGST(Goods and Services Tax:消費税)に代わる間接税として運用されているものです。
SSTは以下の2つの・税から構成されています:
Sales Tax(売上税):
- 製造業者または輸入業者が課税対象品目を販売する際に課される税で、標準税率は10%(一部5%または特定税率が適用される品目もあり)です。
Service Tax(サービス税):
- 特定のサービスを提供する事業者に課される税で、税率は6%です。ホテル、飲食業、通信サービス、専門サービス(コンサルティング等)などが主な対象となります。
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特徴
- SSTは二重課税を避けるために、消費者レベルで広く課税されるのではなく、製造段階やサービス提供段階に限定して課税されます。
- すべての取引に自動的に課税されるのではなく、一定の売上高基準を超える事業者のみが登録義務を負います。
- 輸出取引は免税扱いとなるため、国際取引においては競争力を確保できる仕組みになっています。
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まとめ
マレーシアのSSTは、従来のGSTに比べて対象範囲が限定的であり、主に製造業者と特定サービス業者が課税事業者となります。そのため、企業は自社が課税対象となるかどうかを正確に把握し、適切に税務管理を行うことが重要です。
詳しくは、フェニックス・マレーシアまでご相談お問い合わせください。

